2016年6月5日日曜日

デジタルハリウッド大学大学院「コンテンツビジネス分析ラボ」(2016年度)

今年度、デジタルハリウッド大学大学院で、「コンテンツビジネス分析ラボ」という少人数の演習を持たせて頂いています。コンテンツのヒットやヒットコンテンツを制作する企業の固有能力を、社会学や経営学などを活用して分析するラボです。

2016年度は、学生各位に、
 ・地方のアニメ制作スタジオがなぜ成長しているのか?
 ・そうしたスタジオが、地方にどのような影響をもたしているか?
 ・アニメ会社がどのようにビジネスモデルを再構築しようとしているか?

といったテーマに取組んでもらいながら、コンテンツ文化・産業を社会科学的に分析する方法を習得してもらいたいと考えています。

この目的のために、
 1)アニメ産業や聖地巡礼、周辺産業に関する先行研究(9本)の購読・報告・議論
 2)アニメ制作スタジオに関するデータ収集
 3)レポートの作成
ということをしてもらう予定です。

具体的な調査対象は、「ピーエーワークス」さんと「京都アニメーション」さんです。東京への企業の集積によって特徴づけられる日本のアニメ産業で、地方に本拠を持つ両社がなぜ成長を達成し得たか、自社の強みをどのように活かそうとしているか、地方の住民や行政とどのように関係を結んできたのか、といった問題に取り組んでもらうことによって、日本のアニメーション文化・産業の過去・現在・未来について、学生の皆さんに分析してもらいたいと考えています。

私は教員という立場ですが、アニメ産業についての知識は乏しいので、学生さんに色々教えてもらいながら、この産業について調べています。「SHIROBAKO」「CLANNAD」のような、両社の作品もとても好きなので、両社について調べることは楽しいです。アニメ産業についての理解を深めつつ、新しい時代を担う、若いコンテンツ研究者の育成に努めていければと思います。

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